開発者
清水建設株式会社
松﨑 正人(開発担当者)
建築・土木等建設工事の請負を中心とした総合建設業で、今回の開発を主導。
株式会社レンタルのニッケン
梶川 太郎(開発担当者)
建設機械のレンタル・オペレーション事業などを提供。
使用者
株式会社サンオキ
大西 直樹(職長)
建物の内装仕上げを行う。
大坪電気株式会社
藤野 淳一(営業統括部長)
建物の電気設備の施工を行う。
株式会社城口研究所
坂本 竜一(職長)
建物の給排水衛生設備と空調設備の施工を行う。

実際に使ってみて、どうでしたか?

坂本さん(城口研究所)設備工事に関しては、一目瞭然。時間を測って比べてみたんだけど、1部屋くらいの面積で、30〜40分くらい作業時間が短縮した。期待どおりの効果があったよ。

それはすごいですね!作業自体にも変化は感じられますか?

坂本さん(城口研究所)作業もかなりやりやすくなった気がするね。一旦下がって移動すると、取り付けてる機材、例えば配管から手が離れちゃうんだよ。でも、上がりなら移動できると、抑えたままできるし、かなり便利。

坂本さん(城口研究所)あとは、上がったまま動けるのがいいね。上から見ると、あそこ通れるな、ってわかるから。

狙い通りの成果が出てるんですね。電気関係はどうでしょうか。

藤野さん(大坪電気)電気工事だけの作業効率というより、内装や設備の人たちとの作業場所の交代がスムーズになったかな。機械をつかうと場所の移動ができてバトンタッチしやすい。だから、全体でみると効率はよくなったね。

一緒にやる中でのやりやすさですね。内装工事はどうでしょう。

大西さん(サンオキ)僕らが天台を敷き詰めるんだけど、その作業がなくなっただけで、だいぶ時間も節約できるしラクになった!それに、ちがう階に天台を運ぶ作業とかも実は大変で、そこがなくなったのも嬉しいね。

天台の設置作業がなくなるのは大きい変化ですね。

大西さん(サンオキ)かなり変わったね。ただ、作業自体は、まだ一面に天台を敷いてやるやり方に慣れちゃってるから、やりづらい部分はあるかも。例えば、長い軽鉄下地を取り付ける作業は、天台上であれば自由に動けるけど、スカイランナーに乗ってると次の場所まで操作して移動しなきゃいけないとか。

松﨑さん(清水建設)これから改良できる部分だね。正直、実際に使ってもらって、もっといろんな課題点が出てくるかなって思ってた。けれど、いい意味で皆さんには結構マッチングしたんだなって。

梶川さん(レンタルのニッケン)思った以上に反応が良かったよね。安全帯をしなくていいところとか、手元の作業台もつけたのもどうか聞きたいな。

大西さん(サンオキ)まだ手が勝手に腰にいっちゃうことはあるけど、安全帯をつけなくてすむのはいいね。当たり前すぎて気づかなかったけど、あれは意外と重い。つけないと動きやすいし、くるくる回れる。

松﨑さん(清水建設)もちろん安全帯を腰につけてもいいし、つけずに道具を作業台においてもいい。作業する人が好きに選べるのもよかったのかなって思うな。