ロボット導入

人とロボット、
コラボ続々。

清水建設では、人と最先端技術を搭載したロボットが協働する「シミズ・スマート・サイト」の開発・適用に本格的に取り組んでいます。たとえば、資材の水平搬送ロボット「Robo-Carrier」。現場の仮設エレベーターと連動し、タブレット端末で指示した搬送先へと自律的に資材を運搬します。夜間に搬送を行うことで、職人さんが資材を用意する作業を効率化できます。千葉県に設けた「清水匠技塾」ではロボットに指示を出す作業員のトレーニングをおこない、現場での作業実施に備えてもらっています。
ほかにも、完全自動溶接ロボット「Robo-Welder」、仕上の多能工ロボット「Robo-Buddy」などのロボットも大活躍。職人の作業を手助けし、現場の生産性向上の一端を担っています。

ドローン測量

空から始まる、
現場の仕事。

土木の現場で始まっているのがドローンによる測量の取り組み。ダムやトンネルなどの大規模工事の際、広い現場の上空から、土地の高さ、凸凹の具合、壁の状態などを空撮で測量します。また、定点観測もドローンの重要な役割。図面通りの工事がおこなえているかや工事の進捗が一目でわかるため、人が各所を回って確かめる必要がなくなりました。さらに、“渋滞を緩和するための道路の建設”などの場合には、道路建設前と建設から3~4年後の周囲の渋滞状況を空から定量的に観測し、想定通りの効果が得られたかどうかを確認するのにも役立っています。

全天候対応の水平伸縮クレーン

クレーンの可能性は、
横にも伸びる。

現場全体に軽くて大きな屋根をかけ、どんな天気の日でも工事を進められるよう開発された「全天候カバー」。そして「全天候カバー」内でも作業可能なよう、新たに開発されたのが水平伸縮クレーン「Exter」です。通常、クレーンと言えば天高くアームを伸ばし、重い資材を運びあげるイメージですが、現場に屋根がかかっているとこうした高さのある重機は使用できません。その点Exterは垂直に持ち上げることなく水平方向に伸縮するブームを備えているため、高さのある空間を必要とせず、「全天候カバー」の下でも効率よく稼働します。

女性の働きやすさ

現場を変革する、
けんせつ小町!

清水建設では建設現場での女性の活躍を後押しするため、女性にとって働きやすい環境の整備を進めています。たとえば現場で働く女性技能者・技術者のことを「けんせつ小町」の愛称で呼び、「こまち部屋」という女性用の更衣室・休憩室を設けたり、女性専用トイレやドレッサーを設置したり。また女性たち自身も営業所や支部ごとに集まって、書類の削減や打ち合わせの効率化を通じた時短の実現や、学校行事や育児都合のある際の帰宅制度を導入するなど、ソフト面での変革を次々ともたらしています。

週休制改善

しっかり休んで、
しっかり建てる。

決められた工期の中で工事を終わらせなくてはならない建設業界では、職人の休日の確保が長く課題になってきました。清水建設はこの課題を率先して解決すべく、「4週8閉所」を合言葉に週休制の改善に取り組んでいます。4週8閉所とは、読んで字のごとく4週間の中で8日現場を休みにすること。多くは土日に設定しています。一方、職人たちの給料は日給で支払われるため、作業日数の減少はそのまま職人の収入減につながってしまいます。そこで清水建設では職人たちの日給単価を上げることで、職人たちの暮らしを守りながら、現場の効率化と労働環境の改善を二人三脚で進めています。