2002年、千葉県生まれ。実家は祖父の代から続く左官屋で、幼少期から職人として働く父に憧れを持つ。普通科の高校を卒業した後、建設業へ入職。現在入社5年目で、職長を目指して現場で奮闘している。

鉄筋工23歳
高千穂鉄筋株式会社鈴木 照也
建物を支える
コンクリートの中の
芸術品。


鉄筋工ってどんな仕事なんですか?
建物の骨組みとなる鉄筋を図面通りに工場で加工し、現場で組み上げていくのが鉄筋工の仕事です。自分は今現場に出ているんですが、完成図を頭の中で描き、組み方を考えながら作業するので、結構頭を使うんですよ。職長になると、建物全体を俯瞰して、何本の鉄筋を、どこに、どうやって組むかを考えるんですが、本当に奥が深い仕事ですね。最終的にはコンクリートに隠れて見えなくなりますが、自分たちの手で建物を支えているという誇りを感じられる仕事です。
鈴木さんが一番好きな仕事はなんですか?
スラブ(床)の鉄筋を一人で組み上げたときは達成感がありますね。でも、一番好きなのは担ぎですかね。スラブに使用されることの多い鉄筋は、大体1本5メートルで5kgあるんですが、10本は担げます。持てる本数が増えると、謎の気持ち良さが芽生えてきますね。細かい仕事より、体を動かす方が好きなんです。


建設業に進もうと決めたのは、左官屋のお父さんの影響も大きかったんでしょうか?
職人として働く親父がかっこよくて、左官の道に進もうとちっちゃい頃から思っていました。高校に入ってもその思いは変わらなくて、よく現場を手伝いに行ったりもしていましたね。でも、高校3年の頃に親父から「左官以外の仕事も経験してみたらどうか」と言われて。僕の不器用なところもよく知っているので、親父なりに考えてアドバイスしてくれたんだと思います。
なぜ鉄筋工を選んだんですか?
鉄筋を選んだのは、左官屋の前の工程だからです。自分が組んだ鉄筋の上に、打設されたコンクリートを、親父たち左官屋が仕上げていく。そうやって仕事がつながっている感覚が嬉しいです。今でも実家に住んでいるので、よく現場の話をするんですが、親父はニコニコしながら聞いてくれますね。趣味の話はいつも、ポカンですが(笑)。
推しとの6秒が
何よりのご褒美


趣味は、推し活だそうですね?
推しは乃木坂46の川﨑桜さんです。学生の頃は、アイドルになんてハマるわけがないと思ってたんですが、推しに出会ってみるみるという感じで。今ではグッズを飾るために高額な大きいガラスケースを買ったり、対面イベントの抽選券を集めるために同じCDを44枚買ったり、どっぷりハマってますね。
抽選はいかがでした?
44枚中5枚当選して、推しに会ってきました!
1枚につき、6秒話せるんですが、この6秒でいかに推しの印象に残るか、毎回試行錯誤しています。今回は、友人と一緒にメンバーが番組で着ていたTシャツを自作してきました。「お揃いだね!」と言ってくれて、めちゃくちゃ嬉しかったですね。こういうコメント一つ取っても、推しは全てがプロなんですよ。声を発してるだけで可愛いのに、対応も最高。ずっと推し続けたいですね。


最後に、この記事を読むかもしれない推しにメッセージを
え!想像しただけでニヤけちゃいますね。すみません、ちょっと考えさせてください…。
1年くらい前に、仕事でもプライベートでもうまくいかないことが続いて、一人で家にいても涙が出てくるような時期があったんです。その時期に、ずっと推しの曲を聴いたり、映像を見たりして、本当に支えられて。メッセージを伝えられるのなら、そのときの自分を支えてくれたことへの感謝を伝えたいですね。ガチすぎますかね?(笑)