1972年、熊本生まれ。高校を卒業した後、東京の建設会社に技能社員として就職。それ以来30年近くシーリング工事一筋!その技術の高さが評価され、2016年に清水建設社長表彰(安全環境)、さらに2019年に建設マスター(優秀施行者国土交通大臣顕彰者)として表彰される。
シーリング
防水47歳
株式会社マサル豊田 慈
腕いっぽんで、30年!
建設業界に入ったきっかけは何ですか?
高校を出たら働こうとは思っていたのですが、何になろうとハッキリ決めていたわけではありません。たまたま高校の担任の先生のお兄さんが東京の建設会社の社長をしていて、女性の職人を育てたいと思っていたことから紹介してもらったのがきっかけです。顔は怖いのに優しい人が多くて(笑)、作業も面白そうだったのが決め手でした。
豊田さんはシーリングのプロフェッショナル。それってどんな工事なんですか?
私の専門のシーリング防水工事は、建物を仕上げる段階で線状の隙間を埋めて防水する工事です。実はこの工事には、防水だけでなく建物の揺れを吸収する大事な役目があります。派手さはありませんが、建設には絶対に欠くことができません!
女性で建設業界を目指す人にアドバイスはありますか?
最近は更衣室や女子トイレなどが整備されて、環境面ではかなり働きやすくなったと思います。ただ、福利厚生や、資格取得をどこまで積極的に支援してくれるかは会社によって様々なので、しっかり調べて入ってくださいね。
この業界の楽しさは、ズバリどんなところですか?
私自身は、たとえば事務職で毎日同じ場所で机に座って同じメンバーと仕事をするのは絶対に無理なタイプだと思っていました。いろんな現場に行き、いろんな顔ぶれに囲まれ、ときに懐かしい人と再会して、また一緒に働くようなスタイルが合う人はとても楽しく働ける業界だと思います!
ヨガのおかげで
酒量が減りました(笑)
休日は何をして過ごしていますか?
3年ほど前からヨガにはまっています。きっかけは前にいた会社の先輩が「近所にヨガスタジオができたから一緒に行かない?」と誘ってくれたこと。今では休日のみならず、仕事帰りも含めて月8回も通って汗を流しています。
ヨガを始めて生活は変わりましたか?
はい。まず体調がすごくいいし、身体の痛みがなくなったので整骨院も行かなくなりました。そうすると精神面も安定してくるんですよね。あとは、日曜に昼からお酒を飲むのを阻止できるようになりました(笑)。
人生で一番大事にしていることは何ですか?
歳のせいかもしれませんが、健康です!健康を保ち、好きなことをして、好きなものを食べて、好きな人といること。これが人生を楽しく送る秘訣だと思います。